真白なカンバスの前に、何時間も、何日も座る。
そして思い立ったように筆をふるったかと思えば
それを上から消す。
その消した筆のストロークさえ、作品の一部となる。
私のコラージュは、これに似ている。
真白の紙がいつも頭の中にある。
なにかが湧いてくるまで、ただ待つ。
伝えたいことはある。
それが明快になり
メインオブジェが決まれば
あとはアイディアの引出しから
ズルズルと素材が集まってくる。
それをコラージュしていく。
だけど、計算しない。
きれいに仕上げようと思うと
まるで自分と違うものになる。
きれいに仕上げようと思った瞬間
限界を作ってしまうからだ。
限界はないはず。
だから、壊す。
破る、かぶせる、こする…。
この作業にはちょとした勇気がいる。
自分の指でビリリッと破った時
まだ枠の中に閉じこもって安心しようとしていた自分を知る。
壊す。恐れない。快感になる。
決して元には戻らない。
すべてが、心の軌跡。
それこそが本当の美しさだと思う。
失敗も含めて、私たちは愛しい存在だと思う。
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