2008年10月3日金曜日

油絵のように

真白なカンバスの前に、何時間も、何日も座る。
そして思い立ったように筆をふるったかと思えば
それを上から消す。
その消した筆のストロークさえ、作品の一部となる。

私のコラージュは、これに似ている。
真白の紙がいつも頭の中にある。
なにかが湧いてくるまで、ただ待つ。
伝えたいことはある。
それが明快になり
メインオブジェが決まれば
あとはアイディアの引出しから
ズルズルと素材が集まってくる。
それをコラージュしていく。

だけど、計算しない。
きれいに仕上げようと思うと
まるで自分と違うものになる。

きれいに仕上げようと思った瞬間
限界を作ってしまうからだ。

限界はないはず。

だから、壊す。
破る、かぶせる、こする…。

この作業にはちょとした勇気がいる。
自分の指でビリリッと破った時
まだ枠の中に閉じこもって安心しようとしていた自分を知る。

壊す。恐れない。快感になる。
決して元には戻らない。
すべてが、心の軌跡。

それこそが本当の美しさだと思う。
失敗も含めて、私たちは愛しい存在だと思う。

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